こんにちは、こーです!
今回は、映画「打ち上げ花火下から見るか」の作風が化物語に似ている件について、
- 本当に似ている?
- 似ているのならなぜ?
これらについて検証してみたいと思います。
映画「打ち上げ花火下から見るか」は、1993年に放送され、劇場公開もされた岩井俊二監督の名作テレビドラマを、アニメーション映画化したものです。
この映画の作風が、アニメーション製作会社のシャフトによるアニメ作品「物語シリーズ」に似ているらしいのです。
本記事ではこの件について調査し、情報をまとめてみました。
目次
打ち上げ花火下から見るか横から見るかの作風が化物語と似ている?
まずは、この件について本当のことなのかどうか、Twitterで情報を収集してみました。
金曜ロードshow打ち上げ花火なんだ~
— はっせ~ (@CH87603391) August 5, 2020
何度見てもあのヒロイン容姿が化物語の戦場ヶ原ひ○ぎに見えるのはワイだけ?
来週は打ち上げ花火で一応録画するけど
— 🍙ゆぅ🍙 (@wr9sX31YeDsLj5U) August 1, 2020
化物語にしかみえない
打ち上げ花火はまんまでどうしても化物語が……
— Alice (@Alice590625131) August 1, 2020
聲の形と
— てるてる@ロリ勢シコ勢 (@getsrinkyak) July 31, 2020
君の膵臓を食べたい
だったら、
君の膵臓を食べたい
の方が良かった。
次は打ち上げ花火か。
化物語の絵やんね、
ちょっと絵で抵抗あるな…🙄
ちなみにウチは打ち上げ花火見る前に化物語見ちゃったから、ヒロインがガハラさんにしか見えなくなったゾ☆ pic.twitter.com/qGdQSqMLhM
— 樋口限界オタク砧❄ (@Newkinuta) July 31, 2020
もしかして打ち上げ花火の原画って化物語???
— 🦊森乃カノン🦊 (@m_Kanon0429) July 31, 2020
#打ち上げ花火
— 辛口とも子 (@karakutitomoko) July 31, 2020
前に金ローでやるって告知された時の絵が化物語の戦場ヶ原ひたぎにみえてソッチかと勘違いしてた。
確かに、皆さん同じようなことを考えてらっしゃいました。
特に多かったのが、「打ち上げ花火下から見るか」に登場するメインヒロインの、「及川なずな」が「物語シリーズ」に登場する、こちらもメインヒロインの「戦場ヶ原ひたぎ」に似ているというつぶやきでした。
及川なずなが戦場ヶ原ひたぎに似てる?
画像で見てみるとわかりやすいと思うので、2人の画像を見比べながら検証してみましょう。


一応、同アングルの画像を探してみました。
左側が「及川なずな」で、右側が「戦場ヶ原ひたぎ」です。確かに激しく似ていますねw
- 輪郭
- 顔のパーツ
- ロングヘア
- はかなげな雰囲気
他にも色々ありますが、表現できるとしたらこれくらいでしょうか。激しく似ています。
安曇祐介が阿良々木暦に似てる?
物語シリーズの阿良々木と
— 冬馬ベル@固定RT (@toumaberu) August 11, 2017
打ち上げ花火の登場人物やっぱ似てるねぇ。
さすが新房 昭之さんっすわw pic.twitter.com/05VXUjWwam
因みに、シーンによっては「打ち上げ花火下から見るか」の登場人物の一人であるである「安曇祐介」が、同じく化物語に登場する主人公「阿良々木暦」とそっくりだという情報もありました。
二つの画像を見比べてみると、確かにそっくりですね。
これだけ作風が似ていると、視聴者の間で「化物語っぽい」という話になるのもわかります。
では、なぜここまで似てしまっているのでしょうか。
打ち上げ花火下から見るか横から見るかが化物語に似ている理由とは?
「打ち上げ花火下から見るか」と「化物語」はなぜこんなに似た作風になっているのでしょうか?
何か二つの作品の間に関連性があるとしか思えません。
ということで2つの作品の関連性について調査してみました。
化物語と同じ制作会社・スタッフである
調査してみたところ、映画「打ち上げ花火下から見るか」の製作会社がアニメーション製作会社「シャフト」で、キャラクターデザインが化物語を始めとした「物語シリーズ」のキャラデザを担当している方と同じでした。
絵が似ている
「打ち上げ花火下から見るか」及び「化物語」と「物語シリーズ」のキャラクターデザインを担当しているのは、「渡辺明夫」さんという方です。
渡辺さんがキャラクターデザインを担当した作品で、「物語シリーズ」以外の有名どころと言えば、
- 神のみぞ知るセカイ
- グリザイアシリーズ
これらでしょうか。
演出がにている
また、本映画の総監督も同じく化物語の監督をしていた「新房昭之」監督でした。
「新房昭之」監督は、
- ネギま!?魔法先生ネギま!
- 魔法少女まどか☆マギカ
- さよなら絶望先生
- 荒川アンダーザブリッジ
などの作品製作に監督として携わっています
アニメ好きの間ではアニメーション制作会社「シャフト」が有名で、シャフト作品=新房監督なので、アニメファンの間では名の知れた監督ですが、アニメ業界についてあまり知らない方だと、「誰?」となるくらいメディアへの露出が少ない方ですね。
新房監督が携わる作品には、作風に一定の共通点があります。
- 奇抜さとモノトーンさを混在させた色使い
- サイケデリックな背景
- カットとカットの間に入る”止め”
- カット内の独特のキャラの配置
- etc…
などなど色々とありますが、一言で表すと「奇抜」という表現が適切でしょう。
「打ち上げ花火下から見るか」にも”新房節”がにじみ出ているため、作風が似ているのは当然と言えば当然でしょう。
監督が同じなので、作風が似ていてもおかしくはないと思います。しかし二つの作品でキャラクターが似ているというのが何か解せません。製作陣が化物語と一緒だからと言って、他のアニメのキャラクターに似せてくるでしょうか?
この件について、過去の新房監督へのインタビューで以下のようなものがありました。
【Q】
──『物語』シリーズ(※4)にも、なずなのようなミステリアスなヒロインが登場します。ヒロインを描く上での秘訣はあるのでしょうか?
【A:新房監督】
それは僕には分かりませんね。アニメは共同制作だったりするので、描き手にそういう意識があるとキャラクター性が強く出たりします。今回は、もしかするとスタッフにそういう人が揃っているのかもしれませんね。女の子を描くのにすごくこだわる人たちがいるのかもしれない。
スタッフの想いって意外と画面に乗ってくるんですよ。自分が思いもしなかったところが見えたりするところも実際ありました。
今回は、アフレコを早くやったので、役者さんの声を聞きながら作画の人が作業したりしていましたよ。だから芝居に画が引っ張られているんです。役者さんの芝居に影響されているところも多いかもしれませんね。(引用:新房昭之総監督が考える、実写作品をアニメ化する意義とは?『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』インタビュー)
化物語のヒロインに似たキャラが出てきていますよね?という質問に対し、新房監督は「確かにそうかもしれないけど、原因はわからない」と、要約するとこう回答されていました。
ということは、この作風は「渡辺明夫」さんによる表現の結果ということになると思いますが、渡辺さんのこの映画に関するインタビューは残念ながら見当たらず、どういった意図で化物語に似せたキャラクターデザインにしたのかはわかりませんでした。
しかし、個人的には”似すぎている”と思うので、何か特別な理由があったのでは?と考えています。
なぜここまで似ているのか?
考えられる可能性とすれば、
- キャラクターデザインに割く時間と手間が無かった
ということでしょうか?
別に「手抜きかよ!」と罵るつもりはありませんよ(笑)
アニメ製作には多大な時間と手間・人員がかかります。
その上シャフトは人気アニメーション製作会社ですから、請け負った仕事が溜まりに溜まってキャラデザに時間が割けなかったのではないでしょうか。
その結果、キャラが化物語の登場人物に似てしまった….ということではないでしょうか?
真偽のほどはわかりませんが….。
もう1つ考えられることとして、
- シャフトからの何等かのメッセージ
というのも考えられます。
要は、製作段階で「似てしまった」のではなく、「あえて似せた」ということです。理由は、「似すぎている」と、個人的に思うから(笑)
だがしかし、もしこうだったとしてもシャフトの意図を読み取ることは至難です。やっぱり現実的にこの可能性は無いかな(笑)
打ち上げ花火下から見るか横から見るかが化物語に似てる? まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は、映画「打ち上げ花火下から見るか」の作風が化物語と似ている件について、画像で比較しながら検証、その理由を考察してみました。
噂通り、確かに登場人物のキャラクターデザインが似ていましたね。
ただ、なぜ似てしまったのか?その謎については最終的に”不明”と言わざるを得ません。
似てしまったのか?あえて似せたのか?考えれば考えるほど謎ですね^^;
本作はU-NEXTとHuluにて無料で視聴できます。
見逃した方はそちらで見ていただければ作風など体感していただけると思います。
結論が出ないままで申し訳ありませんが、ここで検証終了とさせていただきます。
最後まで読んでいただいて、本当にありがとうございました。
阿良々木暦に似てる男の子は典道じゃないです。
コメントにて指摘いただきありがとうございます!
こちらのミスでございました。お詫び申し上げますm(._.)m
訂正させていただきました。
この度はありがとうございました!